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森下知子30回記念コンサート(10/18記)
たくさんのご来場、ありがとうございました。
わたしの名前がついた初めてのコンサートは、2005年12月。息子は4歳、娘はお腹にいる時でした。当時そのようなコンサートが実現すること自体夢のようでしたが、それから30回もコンサートをこの同じ場所でさせていただけることになるとは思ってもみませんでした。今やこのアミティホールのステージは私たちにとってひとつの大切な場所です。
そのいちばんはじめのコンサートからずーっと通ってるというお客さんも、またある時友人に誘われてきてそれからずーっと、というお客さんも…本当に本当に、ありがたいことです。
先週台風で延期となった夜の部、ガラ・コンサートにも沢山おこしいただけました。お昼と両方聴いてくださった方もたくさんいらして…「お尻がいたくなりましたよ」と言いながらも、また次も来ます、楽しみにしています、と。ありがたいことです。
コロナ以来すっかり本番がとおのいて衣装を着る機会もなく…という日が続いてましたがきのう、すべて戻ってきたような気がしました。沢山のお客様が来てくださって、期待に満ちたまなざしと、ほんとうにあたたかな拍手をいただいて、声は出せないけど心の底で一緒に歌ってくださっていることを感じ、この感覚はいつものアミティと同じだなあとしみじみ思いました。
でも前とすっかり変わらず、ではないですね。色々な事がかわりました。お互いの健康を守りつつ、活動してゆけることを願っています。
次のふれあいコンサート我々の公演は5月5日の夜に決まりました。
主催者からは待ってくれてるお客さんの為にすくなくともあと2年は続けたい、と言う事でした。
充実感と疲労感も久しぶりの感覚です。ひろいホールに響かせるのは全身をあますことなく使います。コロナ自粛の間も練習は欠かしていなかったつもりですけれど、身体の使い方がまったく違いました…
ここで3回目の出演だった息子は、疲れ果ててゆうべ帰ってからの記憶がないと言ってます(笑)この時期に、貴重で重要な体験をさせてもらえたと感謝です。
舞台の素敵な写真を撮っていただきましたのでいくつか。いつもありがとうございます。




ハートふる4公演終了!(前編?)
遅くなりましたが写真と共にツアーレポート。
長野では・・・
朝から晩までリハーサル
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一日中オカリナ吹きまくるってなんて幸せなんだ!という一日
(それも共演者が素晴らしいからなおのこと)
洋子さんの生徒さんたちに、特別公開リハ~サル♪

夜はなななんと!!洋子さんの手料理
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ぜんぶ美味しかったァ・・・
それにしても本番前日の夜にこれだけの手料理ふるまってくれる洋子さんのバイタリティたるや。
逆立ちしてもまねできません
佐久のコンサート会場はキャパ広く響きもとってもよかったです。
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ピアノは最近購入されたというスタンウェイのフルコンサート、それはそれは大切にされており・・・
とてもよく鳴り響くため生のオカリナと共演してもらうにはちょっと辛そうでしたので
ポップスの多い第二部のみオカリナはマイクありで演奏させてもらいました。
ポスターが張られてるホール掲示板(とても目に付くこれほんといいデザインbyゆうたくん)
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こちらの公演、スタッフがめちゃ多い!
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洋子さん率いるオカリナ合奏団「アコリット」のメンバーが中心になって運営してくださっていました。
ほんとうに心強い!そしてみなさんとってもあったかい!
終演後の打ち上げ会場からの移動中に寄ってもらったイルミネーション
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つめたく冴えわたる夜の空気に映えます。
樫山工業という会社がやってるようで、佐久では風物詩になっているのだそう。
そして佐久公演・群馬公演の間の中日は、景色の良いカフェでゆっくりモーニングをいただきながら語ったり
素敵な景色を見ながら移動、(このあたり写真ないですが)
たくさんの良い景色を見て、心豊かになれる時間を過ごしました。
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浅間山。ツアー中一番眺めた山
(このほかにも写真を色々取ってますが旅行編はのちほどアップするつもりでおります)
群馬公演は超満員
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それでも十分にいい響きのホールで、全編マイクなしで演奏しました。
第一部はクラシカルに~
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第二部ははじけて~
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群馬公演では客席とステージが近く段差もなかったのですが、
休憩時間には楽器台のまわりに人だかりが出来ていたそうです。
お客さんの多くはオカリナ吹く人で、どんな楽器かご興味がおありだったのですね。
それで楽器の紹介コーナーも挟んだりしました。
ちなみにとくべつにこうかい・・・
洋子さんコーナー
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もりしたコーナー
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会場の響きやお互いのバランスによって楽器をチョイスするので、なるべく選択肢を多くしておきたいんですよね。これは佐久の時の台で、そのあとの公演でもお互いいろいろ使用楽器変わってます。
プログラムではG線上のアリア、小さな旅、などのお馴染みの作品がはやり人気でしたが、ほとんどのお客さんが初めて耳にしたであろう「ホワイトフォレスト」がとても好評でした。作品そのものやピアノアレンジが優れたものであることもありますが、寒い冬の森のイメージが、佐久や群馬の方には馴染んだのかなあと思います。
自分の中では、ずっとやりたかったバロック作品が演奏できたことが嬉しかったです。ナチュラルに演奏するにはまだまだ、ですが…
洋子さんと居るとほんとによく話すしそれだけでとっても元気になれるんですけど
(もーほんとに元気で、ポジティブで、あったかい方ですので)
たくさん話した中でも、洋子さんが信念とするオカリナへのスタンスには
とても共感するものがあります。
一緒につくってゆく音楽の中でもそれをつよく感じながら演奏できたこと、幸せでした。
(奈良・神戸ではほとんど写真とってませんでした・・・。
もらえたらあとでアップします!)
ふれあいコンサートinアミティ「アンコール」終演
~「森下知子サックスとオカリナの豊かな響きあい」
無事終演いたしました。
雨の中、沢山の方が足を運んでくださいました。
終演後おききしたところでは約1100名のお客様がきてくださったそうです!
本当にありがとうございます。

(↑爆笑シーン。何をしゃべってるときなのか・・・)
今回は沢山、好きな曲を演奏させてもらいました。
大島は2年ぶりに、新作メドレーを編曲。
こちらも好きな曲をいっぱい詰め込んでもらいました。
私の好きな曲をお客様も好きで、共有できるのは幸せな事ですね。
さてこの公演が「アンコール」なので今回で本当に終わりのはずでしたが、、、
来年の秋まで続ける、と主催の松田さんが決断されました。
来年は阪神大震災25年。
ふれあいコンサートinアミティは、もともと「阪神大震災復興祈念コンサート」として被災したみなさんに音楽で元気になってもらおう、という趣旨だったコンサートシリーズの後継です。総てで200回以上にわたるコンサートに何度もここへご家族と、ご友人がたと一緒に通ううち「生きがい」と感じてくださっている方の多い事に、驚くとともに感激いたします。
終わった後たくさんの方が声をかけてくださったこと。
「(病気になって・家族を失ってetc)沈んでたけれど、元気になれた」
「誘われて初めて来たけれど、自然とたくさん拍手したくなった、こんなコンサートは初めて」
音楽でこころが元気になれた、と言ってもらえること。本当に嬉しい事です。
次回は
2020年
1月12日(18時)「震災25周年に寄せて」
そして
5月2日(13時半)「森下知子30回記念コンサート」
いずれも、今回と同じく薮田唯さんのピアノソロと一緒に。
ぜひ、往復はがきでご応募くださいね!
(コンサートの詳細はデュオたんとのホームページをご覧くださいね)
写真撮影は前回も撮ってくださいました、江越友範さん。いつもほんとにありがとうございます!
終演後、ピアノの薮田唯さんと。
とても大きな花束、お客様からいただきました。

以下写真です
デュオたんとツアー:コンサート編(名古屋・長野・埼玉・東京・石巻)
長くなりますが、覚書も兼ねて記録しておこうと思います。
・名古屋公演
私がオカリナを始めたころ出会って以来もう十数年というお付き合いの水平線さんに、とってもお世話になりました。オーナーの「お子さんが自由に音楽できるように」との願いから建てられたというスタジオ・リリタは、心地よい場所でした。昼は満席入ったお客さんが近かったですが、夕方はゆったり聴いていただけました。
旦那も私もほぼ寝てないまま移動~からの講習+二回公演でとても疲れたけど、お客さんもあったかくていいコンサートができたんじゃないかなと思います。打ち上げの手羽先美味しかった!スタッフはいどっちさん、とってもお世話になりました!
会場、スタジオ・リリタの入り口

水平線さんと共演
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すてきなお花を届けてくださった植田・むとう夫妻、ありがとうございました。

出演者&スタッフで

・長野公演
前日名古屋から移動して佐久入り、ゲスト小林洋子さん宅でリハ。佐久の郷土料理「鮭の粕煮」、チキンのオーブン料理その他ごちそうになりました。この人を知ってる人ならきっと分かる、洋子さんに会ってるとホント元気になります。オカリナだけじゃなくてお料理もめちゃ上手いのです。あとコンサートでのおしゃべりも(笑)
なんと生徒さんの間でデュオたんとコンサートの実行委員が立ち上がって、コンサート準備からチケット販売からとても沢山助けてくださったのでした。お客さんの数は全公演中No.1!ありがたやありがたや。公演にはなんと佐藤一美さんが栃木から駆けつけてくれました…!
27日は小海町での依頼にて、洋子さんとのトリオで演奏させてもらいました。演奏はめっちゃ楽しかった上にCDも沢山の方に買っていただけました。感謝です!
浅間山。ここに来るとやっぱりじっと見たくなる。とても印象的な山です。

デュオたんと実行委員のみなさま、とってもお世話になりました!(あともうお一人いらっしゃいました)

・オカリナ講習
名古屋の「オカリナ基礎講座」では、殆どの方がオカリナを2年以上やっておられるということで、「春の小川」を課題として「調性感」に注目したごく基本的な演奏アプローチを実践してみました。
佐久では受講生のみなさんは小林洋子さんに普段から鍛えられてアタック・ロングトーンにおいて何も言うべきことがないほど素晴らしかったので、題材としたコールユーブンゲンでフレージングのこととブレスのコーディネート。それと少し差音についての話もしました。これは即時分かる人とそうでない人が分かれるので、少し難しかったかもしれません。
講習をする場合、限られた時間で何をやろうか?といつも考えるのですけれど、それがマッチするかどうかは受講生の方々の知識や経験のレベルが関わるところも大きく、私の話術もけっして高くないので伝えたいことを明確にして分かりやすく伝えなければ、と思うのですが…生の時間の流れでなかなか思い通りにはコントロールできないもんです。毎日何時間も講義をしている先生というのは凄いもんだなと思います。
こうしてやっていく中で、自分の教室の方でもなにかカタチに出来るのではないかという思いがあります。オカリナを使ってきちんと「音楽」の基礎を学習するということ。それが一人一人の音楽性を育て、音を楽しむ事を知るきっかけとなり、豊かに感じることに繋がると理想的だなと。
名古屋での「オカリナ基礎講座」たくさんご参加いただきました。

・埼玉公演(3月28日)
小海町で演奏の後、埼玉の江波さん宅でリハ。思いのほか長野からの移動に時間がかかり到着は夜に…21時すぎまでみっちりリハ。埼玉の会場クラシカルスタジオ「カルーソ」は、元工場だった建物をコンサートサロンに作り替えたという珍しい場所でした。残響がけっこう長かったですが、お客さんが入った状態でとても心地の良い響きになりました。
お客さんの反応、抜群に良かったです。洋子さん&江波さんのダブルゲストのゴージャス本番。それぞれのデュオはお客さんにも違いを楽しんでいただけたのではないかなと思います。
スタッフは江波晴美さん・浅野さん。さすがタローズで手慣れたスタッフ。とてもお世話になりました。
リハーサル。このお二人との共演、最高に楽しかったです!


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・東京公演(3月29日)
夜公演ということで、お昼は江波さん宅で練習させてもらいました。そしてお昼ご飯はなんと江波さんお手製、自家菜園で取れた大根を使った料理をご馳走に。大根のお味噌汁・がんもと大根の煮物・大根葉のおひたし。本番前に幸せな食事でした。
東京公演は埼玉以上にお客さんのノリが良くて…忠則のMCがドッカンドッカン受けてました。
スタッフは私の元生徒の吉岡くんとお友達の鈴木さん、埼玉に引き続き江波晴美さん。とっても助かりました。ありがとう。
絶好調のMC
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江波さんとのデュオ、とっても心地よいのです。
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来てくださったお客様と。その1
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その2 ヴォーチェ・ベルステラの今井智子さん!

・石巻市立湊中学校「希望の春爛漫コンサート」へゲスト出演(3月31日)
前日のお昼からのリハーサルへ向けて、東京公演が終わった後は茨城県牛久市まで移動して宿泊。牛久の大仏は残念ながら見えませんでした(笑)30日の早朝出発して石巻に。
4年前忠則の編曲作品を通じて湊中学校の加藤仁久先生との繋がりが出来、いつか一緒に演奏しましょうという願いが、漸く適ったのがこのコンサートでした。
中学校の吹奏楽部現役生徒は8名。その子らが中心となり企画し、卒業生や加藤先生のベーシストの息子さんの久志さんはじめさまざまな繋がりから集まったサポートメンバーが一緒に演奏して作るコンサートでした。もう一人のゲストに、アメリカ在住ジャズトランペット奏者の大野俊三さん。
加藤先生宅にも一泊お邪魔して、色んな方と交流が出来ました。たくさんの出会いがありとてもいい機会でした。
優れた奏者に囲まれながら沢山演奏出来たことは生徒たちにとってとても貴重で、素晴らしい機会だったことと思います。保護者の皆さんや卒業生の皆さんの、子供や後輩への応援・暖かく見守る姿。それが次世代へ綿々と繋がっていくことに、心動かされました。コンサートに来場されたお客さまからも、心から音楽を楽しんでいる様子が伝わってきました。
先生が作ったコンサートチラシ

湊中学校。震災時の津波では一階部分はは完全に水没したそう。

コンサート会場の体育館。お客さん、沢山集まりました。

ゲストのTp大野俊三さん、Dr小畑信吾さんと
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いつもトゥジュール東京公演に来てくれる、高野兄弟。泊りがけで聴きに来てくれました!
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先生宅での打ち上げで。みんないいひとでした。(わざとボカしています)
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最後に。
今回色んな方と再び会えたこと、また新しく出会えたこと、とても幸せでした。
各公演ゲスト・スタッフはじめ本当に沢山の方にご協力をいただきましたこと、感謝してもしきれません。
そしてNOAHの総走行距離は2239km…見たことない数字でした(笑)すべて運転手は忠則。お疲れ様!ありがとう!
ふれあいコンサートinアミティ「ファイナル」
今回は最後の公演という事で、ピアニスト薮田唯さん・島崎央子さん、ヴォーチェベルステラより沖野潮美さん西野夏子さん三上周子さん吉田美穂さんの四名が都合をつけて駆けつけてくださいました。我々の息子、フルート大島快晴も演奏させていただき、娘もアンコールで少しだけオカリナを一緒に演奏させていただきました。
ホール座席は補助席も出て立ち見もあり、お客さんは1350名だったそうです。(こんな数字は滅多になくて久しぶりです!)
20年間開催された阪神淡路大震災復興祈念コンサートの後裔として2015年から3年間続いたコンサートの最後の締めくくりとして、開催されたコンサート。
自分たちの人生においてとても大きなウェイトを占めているコンサートです。本当の本当におしまい、最後の最後、のつもりでずっとこの日に気持ちを向けて参りました。
初めてアミティホールでソロのコンサートをさせていただいてからちょうど12年。その間ソロのコンサートは合計で27回、出演したということです。この12年間、私自身にも本当にいろんなことがあり、コンサートもいろんなコンサートがありました。
最初のころはあの広いステージへ一歩踏み出すことに、ものすごい勇気が必要でした。それまであんな大きな会場でソロ演奏をしたことなんか無かったものですから、会場を埋め尽くすたくさんのお客様を見て、なんでこんな夢のようなことが起こっているんだろう?と思う一方で、そこでまさか自分が吹くなんて、と怖くて仕方がなかった。
その都度いつも夫が「大丈夫や!俺が支えたる」と勇気づけてくれていました。たぶん彼自身も怖かったはずです。それでも私ならやれる、と思わせてくれました。
お客さんに喜んでいただけるためには「優れた演奏」であることは勿論大切なことですが、と同時に「聞く人の心に寄り添う」ことは大きな要素であり、元々大震災の被災者を励ますというコンセプトで始まったこのコンサートでは、このことにおおきく重点が置かれている、と思っています。
ひとたび演奏を終えるとあたたかな拍手と笑顔とに迎えられ、アミティのステージは私にとってはかけがえのない場所となりました。今では、あのステージに上ると、皆さんと共有できる時間にわくわくする、特別な場所です。
今回のプログラムに掲載されたアンケートにこんな一文がありました。
「毎年、このコンサートに友人3人で参加してきました。友人は大島・森下のお二人が大好きでしたが、二人とも闘病の末相次いで亡くなりました。闘病中もお二人に会いたい一心で介助の人と参加し、それも出来なくなると、私一人が参加し、会場の雰囲気や曲目、参加人数などを報告していました。今は心の中で会話しながら私ひとりで参加しています。長い年月の間には、いろんなドラマがありますね。」
このようなお話を耳にするのは、実はひとつやふたつではありません。コンサートに来ることで、亡くされた大切な方と共有した時間を同じ場所でまた、追体験していらっしゃるようです。すごいことですよね…音楽ってすごいなあ、と。
主催者の松田さんが、なんとかもう一度、とアンコール公演(来年7月13日お昼に島崎央子さんのピアノソロ・夜に私たちです)を企画されたことには、こんな風にコンサートを大切に思ってくださっている方がいらっしゃるのだということは少なからずあるのだと思います。必要としていただける方がいる以上、やらなければ…と。
応募の数は本当に減ってきていますが…(応募はがきでの応援、ぜひともおねがいしますね!!)
(先ほどカンパ額の報告をいただきました、149万円で、過去最高記録だったそうです!本当にたくさんのご協力、ありがとうございました)