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デュオたんとCD

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デュオたんとファーストアルバム「TANTO」リリース

デュオたんとCDうらばなし「鳥取高等女学校 校歌」

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もりしたともこ

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「自由に」ってどういうことなのか(無伴奏曲とかカデンツァとか)2

前の記事の続きです。

無伴奏・即興部でもハーモニーや拍の概念は存在する、ということでそれは即ちどういう事か、ということを書いておこうとおもいます。

音楽の「流れ」(と言っていいのかわかりませんが…)の中には

緊張→緩和

がいつも存在します。
これが音においては和音の変化にあたり、時間においては拍にあたります。

和音は、調性においてざっくりと「落ち着く」性質ものとそうではないものとに分類することが出来ます。音楽の流れの中ではこれらが交互に繰り返されます。
拍は前の記事に書いたように、アップビート→ダウンビートの繰り返しです。何分の内拍子、という拍節はこれが規則性をもって繰り返されているものです。

演奏しているときに、これらのサイクルを感じ取ることは欠かすことが出来ません。
そしてこのような緊張と緩和のサイクルは自然界あらゆるもののなかに存在しています。
もし感じることなく音を発しているとしたら、きっと「不自然」に聞こえるでしょう。

「自由に」ってどういうことなのか(無伴奏曲とかカデンツァとか)

このごろ無伴奏曲をレッスンすることがあって何人かの生徒さんに説明している部分です。

無伴奏曲には伴奏がありません(知ってる)。
…ということはそこに、ハーモニーはない?のかなというとそんなことはないのです。
書いてないだけで存在するのです。ハーモニーも、ベースも…
ただどのようなハーモニーになるのかという候補は、同じ場面でもいくつかあるかもしれません。基本的には存在していますので、なにかを想定して演奏します。

カデンツァには基本的に拍子がありません。(ここでのカデンツァとは和音の終止形・ではなく即興部のことを指します)
…ということは、拍子がない?のかな、というとこれもそんなことはないのです。
いや、矛盾してますね。
何分の何、というサイクルが定められていないだけで、アップビート&ダウンビートが存在します。
アップビートとダウンビードとは何なのかについては…うーんと…めんどいので省きます!(ごめんなさい)※かきました。下の追記参照

これらの音楽は「自由に」演奏するものではありますが、以上のようなことを無視して勝手気ままに演奏してみても、きっと、うまく行かないです。

(基本的・伝統的な西洋音楽の枠組みでの話です)



追記:
アップビート&ダウンビートについて。軽く調べてみても言いたいことが伝わりそうな説明がいまいち見つからなかったので…
アップビート(上拍)…ダウンビート(下拍)の前に存在する、指揮でいえば振り上げる部分にあたる。かならずダウンビートへ進むエネルギーを持つ。アウフタクト部などはアップビートにあたる。
ダウンビート(下拍)…拍の重みがかかる部分。指揮で言えば振り下げる部分。基本的に強拍はダウンビートと捉える。

つぎの記事に、もうちょっとだけ続きを書きました。

オンライン試演会

5月に予定していた教室の発表会を緊急事態宣言のため8月に延期することに。せっかくだからここまで練習してきた成果をそれぞれビデオで発表しようと、企画を考えました。
このような形にすることで、オンラインやビデオレッスンを受けてくださっている生徒さん方にも参加いただけました。
おもいのほか多くの生徒さんが参加表明してくださって、1時間少しのプログラム×4部という構成に。
(動画の公開は教室生と、出演者のご家族に限定にしています)

教室内や練習場でレッスン時間に録画したり、自宅でカラオケと演奏してもらったり、中には公園や河川敷での録画など、それぞれの環境から様々なカタチでの参加になりましたけど、それはそれで面白いものになりました。
とはいえ、できるだけ他の人が見て聴いて楽しめるものにしたい、という思いもあって、特に音の質はなるべく良いものになるように、あーでもないこーでもないと試したり調べたり。おかげでビデオ編集スキルがけっこう上がったような気がします。(間をあけるとまた、忘れてしまうのですが。笑)

いままで演奏をスマホやビデオで録画するということをほとんどやったことが無かったという方もけっこういらしたので、良い経験になったのではないかと思います。
演奏前にコメントを入れてもらうようにしたのですが、皆さんの声、人となりやメッセージが聞けたのが良かったなあと。
さいしょは見る側のつもりだったけど、見てるうちに自分も参加したくなって、やっぱり撮った生徒さんも。(そういう声は企画した者としてはやはり、嬉しいです)

夜な夜な編集作業でたいへんでしたけど、みなさんのがんばりが聞けて、幸せな作業でした。
また次もやる…かは今のところわかりませんが、こんなカタチの発表の場も良いものだなという思いです。
限定公開で、みなさまにお見せ出来ないのがもったいないくらいの、いい演奏会です。
8月の発表会でもしっかり、がんばってもらおうと思います。

S__27607044.jpg

たんと音楽教室のみなさんで「友だちはいいもんだ」

サムネイル小

たんと音楽教室も、新型コロナの為に3月ごろからレッスンがほとんど出来ない状況になってまいりました。
そんな折、生徒のみんなにもなにか課題を出して演奏してもらおう、ということで「友だちはいいもんだ」を取りあげて大島が編曲して伴奏音源を作成、デモ演奏を娘と三人でつくり、みなさんが演奏した動画を送ってくださいと声をかけました。

そしたら・・・なんともう次の日から早速、ぞくぞくと演奏録画を送られてきました。
それぞれがいろんな環境で録ってるので、伴奏が小さすぎたりするものは音量修正して、また私がハモりパートを重ねたり、また別の生徒さん同士でハモって動画にしてみたりして、一人ずつの動画をyoutubeにアップしました。これらは限定動画にしてあり、教室生の皆さんに限定でリンクをお知らせしています。

(↓このように…)
スクリーンショット

中にはご自身でハモリも入れていらっしゃってたり
手作りのぬいぐるみを使ってのストーリー映像になってたり
手話のメッセージをいれてくださったり

それぞれが様々な形で演奏パフォーマンスや、映像に思いを込めてくださいました。
ほんとうにどれも力作なのでそれらぜんぶお見せできないのは残念ですが…(自分の動画を個人的にお知らせするのはOKにしていありますので、出演のお知り合いがいる方は、ご本人に「見せて」と尋ねてみてください)
そんな思いが少しでも伝わるようにと、合奏の動画にしました。

編集しながらほんとうにびっくりしたのですが

みんなホント上手い・・・
ワタシ別に教えることないのでは・・・
(ちょっと、先生としてはすでに、ほとんど仕事がない身ではありますが^^;)

みなさん自分の力で、これだけのことが出来るんですね。
シンプルにメロディを演奏する。思いを込めて、でも独りよがりにならず美しく。
これは意外と、難しい事だとおもいます。

そういう意味で、演奏の動画を撮るという行為がとても勉強になったという声がたくさんありやって良かったなと思います。

また今回は教室卒業生で既にプロ活動している人や、遠方にお住まいの生徒さんからも参加がありました。
こんなことが出来るのもスマホという便利なものがあるおかげですね。

みなさんのがんばりが素晴らしいです。
(編集もがんばりました!)
ぜひ、見てください。

↓画像クリックでyoutubeの動画にとびます。
サムネイル小

31回目のオカリナ・ピアノクラス試演会でした

教室で発表会のほかに年2回開催しているオカリナ・ピアノクラスの試演会でした。
毎度、それぞれに目標をもちながらの成長の機会としていただくべく、開催している試演会、今回は全体で60組ほどの演目となりました。

今回の演奏を聴きながら気づいたことなど

・気持ちは音に現れる

よく耳にする言葉ですけれどまさしく。


あまり練習が出来ていない、今まで人前でうまく行った試しがない、自分の前の人が上手すぎた!
・・・・など自信のもてない演奏はなかなか音が前に出ないもので
どうすれば自信を持って舞台に立てるようになるんだろうなあ~

…などと考えていた折に出てきた小学校4年生の生徒のオカリナ初舞台。

その演奏がすばらしくて、ズバっ!と、その疑問をぶった切ってくれました。

彼女は大島のピアノの生徒で、以前試演会に参加した時、自分もオカリナをやってみたい、と思って希望してくれたのですが
いっさいの迷いなく、まっすぐと音を出していました。
また、まだまだ少ない肺活量ながらも、じゅうぶんに必要なブレスコントロールを行えていてしっかりと良い音が鳴っていましたし、音程も良くきれいに歌えていました。十分に練習しただろうということが伺える演奏でもありました。
みなさんから大きな拍手をもらっていました。

殆どの方は、そんなに難しい楽譜の音楽をやっているわけではありません。
(オカリナコンクール挑戦者には課題曲を吹いてもらいましたが…)
でも、耳を使わず適当な音を出したところではろくな音にならない楽器だということを、皆さん本当によく理解しています。だからみんなオカリナって難しい楽器ですね、と仰るのですね。

習いに来るまでは、とくに良くないとは思っていなかったものを良くないと思えるようになったところも少なからずあるだろうな、と感じます。
大人はなまじ、その違いってものが「恥かしさ」と繋がってしまいがち、なのかもしれません。
とくに試演会のお客さんはみんなオカリナ吹く人たちだから、わかっちゃうんだろうな~とか、思ってしまいますよね。

例えば音程の合ってないor合ってるの違いを知る事は、モチロン大事な事。
…ですが、「恥ずかしさから消極的になったところでひとつも良い事ない」です。
合ってる音を「美しい」と感じること、そしてそれが「自分には出来る」と知る事が、もっとも大事なことだと思います。

そして
「練習すれば出来ることを、練習して出来るようになる」
というとてもシンプルな事。
小学校四年生の彼女はこれを実現してた、とおもいます。

出来るまで練習する。しっかり耳を使って。
本番で起こりうる心理変化をものにすべく、人前でも何度も吹いてみる。

やることやったあとの舞台は、堂々と届かせることに集中。
反省は後日!(舞台で反省したり後悔したりしない)


今回は素晴らしい演奏がたくさん聞けましたし、会場が沸くような、ハイレベルなパフォーマンスもありました。
それらもみんな、なんども練習積み重ねてこの場に出ているからこそ、ということ。
終演後にお互いを称え合っている様子を見て、きっと次の機会でももっとみんなレベルアップしてくるんだろうな、と期待でいっぱいになりました。
参加した皆さん、お疲れさまでした。本番経験で確実に、ひとまわりレベルアップです♪