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トゥジュールSQ ドルチェサロン
【トゥジュール・サクソフォン クァルテット いつもSAX!スペシャル Part10】
出演:トゥジュール・サクソフォンクァルテット
(SS辻本剛志、AS森下知子、TS岩本雄太、BS山添悟)
日時:11月23日(火・祝)
開演:14:00~(開場13:30)
場所:ドルチェアーティストサロン
(大阪・ドルチェ楽器9階 TEL06-6377-1117)
料金:一般\3,000 高校生以下\2,500
曲目:ヴェロンヌ/アンダルシアの騎士、織田英子 /東回りの風、ノーレ/パッチワーク、
マティシア/トラップ・ラグ、お楽しみコーナー、大島忠則編集/「嵐メドレー」(仮名) ほか。
ノーレの「パッチワーク」これがなかなかに難しくそこそこ大曲。ノーレといえばソロの作品「フリッソン」などが有名ですがたしかにあの曲にも通じる、どこかコミカルでそしてサックスらしい色気もある、非常に面白い曲です。
一方で織田英子さんの「東回りの風」はすっきりとしたわかりやすい古典的なセオリーにのっていて、かえってこれがまた演奏する上では難しいのですが。楽章ごとに現されている時代時代の音の響きを意識して作っていってま
す。とりあえず、完全五度って嗚呼綺麗すぎる!ブルっとなる!そんな(…わかりにくいよ)
そしてメインディッシュは、われらが大島忠則氏による「嵐」メドレー!!
これがすごいです!まだできていません!!(…)
でもきっとすごいのは間違いないです。スマップノンストップを超える名アレンジになることでしょう!!
さて毎年、何をやるかは隠してる「お楽しみコーナー」ですが今回は私の勝手な判断でここでバラしてしまいます(笑)まあいいか、ということで。
また君に恋してる
あとひとつ
ハナミズキ
リトルリンダ
せっかくなので演奏者や作曲者は伏せておきましょう。
だけどどれもこれも題名だけでああ、あれ!と、ピンとくる曲ばかりですよね!え?そうでもない?
というわけできっと楽しいコンサートになることと思います。
お誘い合わせの多数ご来場、おまちしております!!
チケットはこちらのフォームからお申し込みください。

チラシは一足おさきにクリスマス、なかんじですがクリスマスソングはやらない…かなぁ…
オペラ終了
連日練習に通い、ようやく慣れて楽しめるようになった頃に終わり、というのはなんとも寂しいものです・・・
全三幕、第二幕では出番がないので、客席で聴いていました。
公演一日目は二階席でオペラハウスの音をたのしみ、二日目は一階席で役者の演技をたのしみ。
うむ、オペラは二回見るのがいいですね!(なかなかそうはいきませんが)
しかし全幕聞けないのが惜しい!特に三幕の「魔法が好きなのよ」のくだりからのアリアがとても気に入りましたので、これがオケピットでしか聞けなかったのが残念だったなぁ…あとはブランチがスタンリーに押し倒されるとこらへんのシーンとか見たかったなあ。(…エロ担当なので思いっきり出番です)
ともかくこのオペラ、とても難しいように思いました。自分の出番はほんの少しなんですが、楽譜上ではもうとにかくひたすら拍子が変わり、3時間ある演奏中、おなじ拍子が20小節続く所なんてどこにもないってくらいです。指揮者は大変なんだろうなあと思いましたがさすが。マエストロにそんな不安はちっともありませんでした、すごい。うん、そんなの当たり前のことかもしれないけれどやっぱりすごいです。
ところで、裏舞台に入って初めて目にしたことが。
おそらく副指揮者さんなのですがオケピットと舞台の間の影になってるところにいらっしゃって、舞台の歌手の方々に見えるよう指揮をしていらっしゃるのです。当然、客席からはぜんぜんみえないところです。複雑に拍子のかわる音楽ですから、そういう工夫をしていたのでしょうか。若しくは、あれはオペラではどんな曲でも普通のことなのでしょうか…と、関係者の方に質問したいと思いつつ叶わず。
今回歌手のかたもさることながらオケのソロもたいへん素晴らしく、楽しめました。
自分はほとんど聞く側だったので、ちょこっと緊張しつつも、楽しかったです。
欲望という名の電車
(あっ、乗ってるのは電車じゃなくて、オーケストラにですよ!)
サクソフォンはクラリネットの2ndパートに書き込まれていて、出番はトータルで…数分くらいだろうか…(オペラ全3幕、3時間ほどあります)
オーケストラのサクソフォンの出番というのは得てしてそんなもので珍しくはないことですけれど、なんせボンヤリして吹くとこ過ぎちゃっては話になりませんで、曲に慣れるまではやはり待ってる間もちっとも緊張が解けません。けっこう疲れちゃいます。
さてせっかくなので、テネシー・ウィリアムズの原作シナリオを取り寄せて読んでみました。
(…あらずじにご興味あるかたは適当にwikiなんとかを漁ってみるとよいと思います)
お高くてデリケートでビッチで鼻持ちならない病んだ三十路女「ブランチ」(年はあかされてないけれどたぶんそんなぐらい)。
彼女が頼ってやってきた妹「ステラ」と夫「スタンリー」夫婦の家での出来事がメインのストーリー。
このブランチがもう、最初ちっとも好感のわかないヒロインなのだ。
彼女は妹の旦那スタンリーとうまく行かず、彼の言動によってどんどん心壊れてゆくのだけれど、後半のシーンにて彼女はとても、胸を突くような台詞を述べる。
ところどころ、これはとおもうフレーズがあるので書き留めておこう。
「真実なんて大嫌い。
私が好きなのはね、魔法!そう、魔法よ!私は人に魔法をかけようとする。物事を別の姿にしてみせる。真実を語ったりはしない。私が語るのは『真実であらねばならないこと』それが罪なら私は地獄に堕ちたってかまわない!」
(明かりをつけて彼女の素顔を見んとするミッチに対して)
魔法がとけて彼女が真実に目を向けさせられたとき、死の世界から花売りがやってくる。
このシーンはとても、奇怪で切ない。
その後も彼女は必死で自分に魔法をかけようとするのだけれど…
「信じることないよ、人間、生きていかなくちゃ。どんなことになろうと生きていかなきゃならないんだよ」
(ブランチを厄介払いすることになり、自責の念に駆られるステラへのユーニスのことば)
「どなたかは存じませんが…私はいつも見ず知らずのかたのご親切にすがって生きてきましたの」
(精神病院へと連れられてゆく際のブランチのことば)
人間、きれいごとで生きていけるものではないのよね…
それでも、夢見ていたい。夢にすがらなければ生きてゆけない。
ブランチが必死にすがりながらも破滅してゆく様は、強烈。
だいたいサクソフォンの出番は、ブランチを苦しめんとするスタンリーの、ずるくていやらしい心の現われ、っぽいのですよね。スタンリーがブランチを犯してしまうシーンなんかではもう大活躍で…うん…まあ…いいんだ…
そういうわけでご興味わいた方はぜひぜひ。
歌手のみなさんもホントすばらしーですよー。
↓チラシこちら
http://www.daion.ac.jp/ex/event/images/530.jpg