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西宮アミティ・ソロコンサート終了
焦っていました。
長い夏休みが終わって演奏会に向けての準備期間、自宅レッスンをお休みにしている日が通院で丸一日つぶれたりして中々練習時間をとれず…いつもは深夜に練習するのですが夏バテが抜けなくて夜は子どもと一緒に寝てしまい…なんて日が何日もあってどんどん気持ちが焦り、せっかく時間をとれてもその焦りのせいでかえっていい練習ができずよけいに焦る、そんなかんじでした。
「焦る!」とつぶやくと「旦那さんがまだ編曲をくれないんですか?」なんて聞かれたりしましたけど…そういうことでもないのです。大島の編曲楽譜はたしかに本番3日前とかに上がるんですが(それは毎度のことで)、一緒に密な合わせをしながら本番直前まで細かい変容を繰り返していきますから。
自分にとっては、そこまでに全ての楽器に対してある程度のコンディションを作るって事が必要不可欠なんですが、それがままならないことに焦っていたんだなあと今振り返れば思います。
それでもなんとか、自分で納得して舞台に登れるというところまでこぎつけました。
もうそろそろ三十台も半ばを過ぎます、今の年でギリギリこぎつけてやってるようではダメだなあと思うんですが…
今回応募はがきは470通、しかし蓋をあければ1000人ものお客さんが来てくださいました。
様々な方に、1000人もの人を集められるなんてすごいと言われますけれど、私の力だけでは到底無理です。今までのコンサート、毎回来てくださるというお客様もありがたいことに少しずつ増えてきていますけれど、その多くの方はリピーターの紹介、そのまた紹介、という形だと思われます。以前何度か通ってくださっていたけれど来られなくなった方もいらっしゃいます。
さてその総勢にすれば、もうかなりの人数になります。主催者の松田一広さんは毎度、この方たちへ何百枚というDMを送り案内をしてくださっています。(なんと業者任せではなく手作業です)それをしなければ、ここまで集まらないのが現実。これは私たちにとってもたいへん、申し訳なく辛いところです。毎度、コンサートの趣旨やお願い、カンパについてのお話を欠かさずしているのにも、大切な意味があります。
「諸行無常」という言葉があります。ずっと続いてきたいつもそこにあるもの、当たり前のようにあったもの、それがある時ある機会にとつぜん無くなってしまうかもしれない。それは、先日の東日本大震災や原発の事故で多くの人が思い知ったことであるように思います。私も、そうです。
この震災復興祈念コンサートは昨日が155回目でした。これだけの大きいホールでこんなにも続いたコンサートシリーズって他にあるんでしょうか?(私は知りませんけれど…)続けることは並大抵ではないですね。そしてそれを充分にわかって、めいっぱい応援してくださっている方もたくさんいらっしゃいます。強い意志、そして人をつなぐ「絆」ですね…
…頭に浮かんだことを書いているとなんだかとりとめがなくなってきました!
とにかく、舞台でも言いましたけれど、あの舞台は夢のように幸せでした。そこに私を立たせてくれている、たくさんの人への感謝の気持ちで自分の胸がつぶれそうなくらいです・・・
以下にコンサートプログラムと使用楽器を纏めておきます。
9/23@西宮アミティ ソロコンサートお知らせ
あちこちから「楽しみにしていますよ」という声を聞かせていただき、がんばらなくちゃと思ってます。
今回はサックスのオリジナルではフィルウッズのソナタを一部演奏いたします。
サックス奏者であり作曲家であるフィルウッズがクラシックの演奏スタイルとジャズの語法を用いて書いたかっこいいソナタ。昔から大好きだった曲をですが舞台でやるのはこれが初めてです。
オカリナではyoutubeにもアップしています「クシコスポスト」や、おなじみ「コンドルは飛んでいく」を今までとは一味ちがったアレンジで演奏します。おたのしみに!
【震災復興祈念コンサート】~森下知子 サックスとオカリナの豊かな響きあい~
■日時:9/23(金・祝)18:00~
■場所:西宮アミティホール 阪神西宮より徒歩5分
■出演:森下知子(サクソフォン・オカリナ) 大島忠則(ピアノ・編曲)
■入場料:カンパ形式
■曲目:アンデス民謡/コンドルは飛んでゆく、中島みゆき/糸、弾厚作/君といつまでも、平尾昌晃/瀬戸の花嫁、呉田軽穂/赤いスイートピー、、ネッケ/クシコス・ポスト、アーサー・プライアー/口笛吹きと犬、ガーシュウィン/サマータイム、バート・ハワード/フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン、バーンスタイン/ウエストサイドストーリー、フィル・ウッズ/ソナタ、マックボーン/ザ・ローズ、大島忠則編集/懐かしのメロディメドレー略して「懐メド4!」 ほか
●往復はがきに〒住所・氏名(返信用も)電話番号・コンサート名と日時を書き、〒649-6246和歌山県岩出市吉田68-11松田一広宛へ。公演の五日前必着。二名様ご招待いたします。
こちらにカラーチラシと招待状がございます。
~森下知子 サックスとオカリナの豊かな響きあい~(2011秋)チラシ
~森下知子 サックスとオカリナの豊かな響きあい~(2011秋)招待状
いずれもword形式にて保存しています。まだ招待状をお持ちで無い場合は、ダウンロード後プリントアウトしてご使用くださいませ。
また、こちらの招待状を持参の上でご来場いただける際には、メールにて私どもにご一報いただきますようお願い申し上げます。(座席数を把握する為です、どうかご協力お願いいたします)
ご報告
先日、父方の祖父が92歳にて永眠いたしました。
長いこと、施設と病院で過ごした祖父ですが、私が学生だった頃に痴呆を発症し、元気だった頃の祖父はまだ私が子どもの頃の記憶です。
私の結婚式には出席してくれましたが、それが私だとわかっていたかは…分かりません。
晩年は、言葉はもうまったく通じませんでしたけど、笑いかけると赤ん坊のようにふわあっと笑うおじいちゃんでした。家族も回りも、それを喜んだものです。
亡くなる2週間ほど前に尋ねたときも、ひ孫にあたる娘がよびかけると弱弱しい息をしながら笑ってくれました。
洋画が大好きだったというおじいちゃん、お笑い番組が好きで笑点見ながらいつも声を上げて笑ってたおじいちゃん、そして晩年も笑顔でいられたおじいちゃん…
そんなわけでお葬式の最後には映画「モダンタイムス」から「スマイル」を演奏して送り出しました。
(洋画が好きだったというあいまいな情報しかないので、チャップリンが好きだったかどうかは知りませんけど…)
天国に届いてますように。
さてそれとは別に、1点私の身の上のご報告をさせていただきます。
先に言っておきますと実は10月に入院して手術を受けることになりました。こう言うといろんな方にご心配をおかけしてしまいそうなのですが、今すぐ体調を悪くするというような類のものではないのでご安心ください。
簡単な説明をいたしますと、数年前から左瞼のうらに色素沈着が見られたのですがそれがだんだんと広がってきていることがわかり、置いておくのは良くないので取るということになったのです。
実はこういう症状はとても珍しいもののようで、地元の眼科に始まり総合病院~地元の大学病院~京都の大学病院、と紹介状でたらいまわしにも似たような状況でありました。
眼科で見つかったのが7月半ば、ようやく現在さまざまな検査を受けて方針が固まりつつあります。
そんなわけでご心配おかけしますが、現在苦しむこともなく普段どおりで、大した事はない(確率が高い)、ので、どうかあまりご心配くださいませんよう事前報告です。