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「ハートふるCD」紹介その9 案山子
10曲目の、さだまさしさんの「案山子」です。


今回のこの選曲は渋いなあ、と言われることが多いのですが…
そうですよね、数あるさだまさしさんの作品のなかからなぜ「案山子」なのか??
他にもいろいろと、ありますね。オカリナでよく演奏される曲と言えば北の国から、とか、秋桜、とか、道化師のソネットとか…
いずれも、カラオケでも人気の曲のようですが意外と「案山子」はあまり楽器で演奏されていないようです。
案山子はじつは、大島たっての希望の曲でした。
ちょうどこの曲を編曲したころから1年前の春、息子が進学の為、東京に来ました。そんなときにこの歌詞が、沁みる…ということで。
(以下、さだまさし/案山子より引用)
元気でいるか 町には慣れたか 友達出来たか
さびしかないか お金はあるか 今度いつ帰る
このサビの歌詞で、ほんとに言いたいのは一番最後の言葉なのかなあ、と思ったりします。
手紙が無理なら電話でも良い 金頼むの一言でも良い
ともあり。今はスマホにLINEというものが有ってまあすぐに連絡はつけられるのはありがたいことです。しかしほんとにたまに連絡あって「金たのむ」みたいな一言だけやと、どないやねんとなりますね。しかし自分も親に対してはどうだっけな…と思って反省…。
小高いところに城跡が有り、そこから見渡すと田畑がひろがり一面雪をかぶると煙突だけがぽつんと見える。…そんな日本のあちこちにありそうな田舎の風景が舞台です。この歌のように、景色と心情とが合わさったノスタルジーは、いつの時代も、これから先にも人の心にきっとある普遍的なものなのだろうなと思います。(ぜひ一度、すべての歌詞を読んでみてください)
ところでジャケットの写真は、洋子さんのご自宅近くの田園風景の中で撮ってもらいました。撮ったのは夏でしたが、車を走らせながら目に映る遠くへと拡がっている田んぼは、なんとなく案山子の歌の景色と重なりました。(カカシはみつけられませんでしたが)
最後はひとりごとを言うように、ぽつり、ぽつり、と。
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「オカリナステップアップのコツ」参考演奏
課題曲の参考演奏をYoutubeにアップしました。
参考演奏というのはあくまでも例と考えていただきたいとおもいます。
何度も聴いてそのまんま・その通りに演奏する、というのは(それはそれでもちろん練習にはなりますが…)あまり本意ではありません。
読譜力を身に着けて、きちんと楽譜から読み取ってじぶんの音にするというプロセスは、とても大切なことです。
聴いてみるのはたとえば、はじめに一度だけ、でもよいかもしれません。
あるいは、まずは自分で楽譜を読み演奏してみてから、聴いてみるというのでも良いと思います。
このテキストにある曲はたいがい、よく知られている曲なのですが…
そんな曲ほど楽譜をちゃんと読まずになんとなく吹いてしまう、という事がよくあるのではないでしょうか。
聞き覚えでなんとなく吹いておわり、ではなくきちんと読み細部にこだわって良い音で演奏することが上達への道です。
参考演奏は、こちらの再生リストから見れます。
それぞれ長短調でセットにしてアップしてゆきます。
まずは調号(♭♯)なし~1つずつまで。
https://youtube.com/playlist?list=PLFIuFC1V-AL-VwpM7XelgVMrOSmnNzgx2
テキストはこちらから購入いただけます。
♯♭もすらすら吹けるようになる~オカリナステップアップのコツ(著:森下知子 ヤマハミュージックメディア)
税込み1650円(+送料)
https://tantomusic.stores.jp/items/60894becf3c5e729dd4da6ea
今回、この動画アップに伴って、新しく「森下知子オカリナLessn」としてチャンネル開設しています。
レッスン動画があればこちらにアップします。
(以前たんとのチャンネルにアップしたものも編集しなおしてアップしようかと考え中です)
「ハートふるCD」紹介その8 小さな旅
今回は「小さな旅」


こちらはNHKの紀行番組「ちいさな旅」のテーマ曲として作曲された作品で、番組中に流れるこのインストバージョン正式名称は、「光と風の四季」と名付けられています。
1983年からはじまってもうすぐ40年にもなる長寿番組なのだそうですが、あまりテレビで見た記憶はなくて、それでもこのメロディはどこか遠く懐かしい思い出となって心の奥底にありました。
作曲者の大野雄二氏といえば、自分にとってはやはりルパン三世のイメージが強いですが、いずれも唯一無二の色合いというか香りというか…そういうものをもった作品を生み出す人だなあと感じます。
ぜひオカリナデュオでやりたい、と思ってメロディラインは私がアレンジして、コンサートでもたびたび取り上げていますが、
原曲アレンジでは前奏には笛の音(たぶんオカリナと思われる?)が使われ、そしてAメロではイングリッシュホルン(オーボエよりも音の低いダブルリード楽器)が使われていて、どちらもとても「哀愁」のある音色なんですね。
このあたりがオカリナにも相性がよさそう、と感じるところなのかも。
前の長崎の鐘の時にも書きましたけれど、洋子さんのアルトFオカリナがかなり!いい音で、原曲にも負けない演奏になってるのではないかなあと思います。
哀愁、感じてください。
パートは1st(アルトC)森下、2nd(アルトF)小林
で演奏しています。
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「ハートふるCD」紹介その7 名もない小さな祭り、名もないちいさな小品
CDのライナーノーツには書いていない曲にまつわるエピソードや紹介を書いていきます。
「名もない小さな祭り」と「名もないちいさな小品」


大島忠則による「名もない小さな」とつくオカリナ二重奏の為の作品が、全部で4曲あり、そのうち「名もないちいさな小径」と「名もない小さな舞曲」の2曲をデュオたんとの1stアルバム(2018年に発売)に収めています(共演はデュオ・セルリアンの千井慶子)。
のこる2曲がこの「祭り」と「小品」です。
「祭り」とは、パンフレットのライナーノーツにも書いていますが、
草木が風に揺られる様を人が左右に揺れ踊るように、そしてそこここから交互に聞こえてくる虫の声がお囃子のようであるという、自然の情景をお祭りに見立てたタイトルなのだそうです。そこには、幼いだれかの足音が楽し気に、太鼓のリズムを打っているおとも聞こえます。
ソプラノC&Fというどちらも高い音のオカリナ二本のための、短い作品です。
曲のイメージの通り、お互いの掛け合い、日本のお祭りで聞こえてきそうなリズムが特徴で、さほど難しくないので、多くの方にぜひ演奏してみてほしい作品です。
「祭り」の演奏パートは1st(ソプラノC)森下知子、2nd(ソプラノF)小林洋子
そして「小品」は大島によるオカリナ二重奏のためのオリジナル作品として、初めての作品でした。書かれたのはかれこれ20年以上前…
たくさん低い音が出てきてオカリナの運指への配慮がない作品で難しいなあ、などとと当時は思っていましたが…今では大丈夫です。成長した(笑)
出版にともない、2ndパートのとくに低音が多い前半部分をアルトG(アルトFでも可)に書き換えてもらい、今回の録音はそちらのver.で演奏しています。
ところで無伴奏の二重奏はやはり、ピアノの入った編成とは違ってオカリナ同志の「ひびきあい」にフォーカスされます。
とくにこの小品はそれが顕著な作品であると感じますが…
じつはもともとこの作品のパートは1st洋子さん2nd私で、というつもりでリハーサルまでやっていましたが、いざ録るとなったときなかなかしっくりこない感、あり。私のわがままで何回も録り直してもらいましたが…パートチェンジしちゃおうか、と洋子さんが提案くださってなんとその場でパートを交代することになったのです。
そして楽器はなんと…洋子さんご自身のではなく私のアルトGを使っておられるのですが
さすが洋子さん、演奏はバッチリ、ほぼ1発でした…!
「小品」には祭りや小径のように情景の題名がついていませんが、自由なイメージで聴いていただけたらと思います。
(小品、とはちいさな曲という意味のPieceの和訳です)
パートは1st(ソプラノF)森下知子、2nd(アルトG/アルトC)小林洋子
この2作品は楽譜を販売しています。ちらから購入いただけます。
こ大島ただのり・オカリナデュオ作品集 (「TANTO MUSICウェブショップ内)
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「ハートふるCD」紹介その6 指切(キンカホウ)
書きためた分がハケてしまいましたので、あとはちょっとずつ間があくかも…!
今回は指切(キンカホウ)


キンカホウ、とは津軽の方言で指切のこと。
『りんごの花の下の指切(キンカホウ) 彼女(あれ)ア先(さぎ)ネ死ンでまたオンなア』
青森の詩人、髙木恭造氏が書いたこの詩に、声楽家の諸貫香恵子さんが美しいメロディをつけられた作品。
松本真昭さんがオカリナデュオ&ピアノに編曲したものを演奏しています。
何年か前に江波太郎さんが諸貫さんのCDにてオカリナ版の録音をされていますが、デュオ版の楽譜出版にあたって洋子さんが江波さんと改めてレコーディングをされたのがこの編成での初演のようです。
その頃すでに、江波さんはご病気で余命が長くないという事もわかっていたのですが、この詩に込められた意味(約束を交わした大切な人が逝ってしまった寂しさ)をどんなふうに捉えておられたのか…それについては言葉にされることはなかったようです。
(以上ほぼ洋子さんの受け売りです)
コンサートでも取り上げて演奏していたので、今回のCDにも入れたいね、ということになりましたが
この曲のレコーディング中にある事が起こったので記しておきたいとおもいます。
録音を行っていたホールは近くに新幹線が走っており、ときどきうっすらと列車の通り過ぎる音が聞こえたりするのでした。この日は、やたらと大きく新幹線の音が聞こえるな、と思ったのですが…そうではなく、その頃物凄い豪雨が降って、屋根に雨の打ち付ける音が響いていたのです。
レコーディングで雑音が鳴っているのはやはりよろしくないものなので、皆それが気になっていたのですが…
忠則が「なんかピアノが濡れてる…?」と。濡れてる?もしかして?と見ると天井から雨漏りが。
なんということ、そのピアノというのがまた、ホールが大事に大事にしているスタンウェイ…!
あわてて、ピアノを退避させ、録音が一旦中断になりました。
たぶん、だれもそれまで口にはしていなかったんですが…
この作品を演奏するにあたってはやはり、みな江波さんのことをおもっていたと思います(レコーディングエンジニアの松本氏も含めて)
「もしかして…江波(タロー)さん…??」
みんなが口をそろえて。
私たちともう会えない悲しさ、空で泣いておられたのか…
いや、それよりも、もっといい演奏しなさいよと豪雨で叱咤しに来られたのか。
しばらくして雨漏りがなんとかおさまってレコーディング再開したとき、
とっても深い思いの入ったテイクになりました。
やっぱりあのとき、あそこにいらっしゃったのだろうなあ、と今思い出してみてもそう思います。
見守りに来てくださってたんですね。ありがとうございます。
編成は1st(ソプラノF)小林 2nd(アルトC/アルトF)森下 で演奏しています。
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「ハートふるCD」紹介その5 「魔笛」より夜の女王のアリア
書きためながらちょいちょい公開しております。
今回は「魔笛」より~夜の女王のアリア


「夜の女王のアリア」はソプラノの超・高音で歌われることでたいへん有名なアリアですが、夜の女王が娘パミーナに向かって怒りに打ち震えながら歌う場面であるということは、あまり知られていないのかもしれません。歌いだしの歌詞「復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え」が副題となって表記された楽譜もあり、自分もそれを見て「これってそんな恐ろしい歌やったんか…」と知ったものです。
(ちなみにオペラの中では、先の「パパパ」よりもずっと早い場面で歌われます)
ところで、ともすればキンキンした高音がうるさいと嫌われがちなソプラノCオカリナ。
アンサンブルでそんなことを度々経験して高音管に苦手意識を持っているオカリナ吹きの人はけっこう居そうです。
超高音と、怒りのエネルギーとを併せ持ったキャラクター表現は難しいように思われますがこれが意外にも、高音のオカリナにぴったりマッチしているように思います。
怒り爆発!のつよいエネルギーのぶつかりは、演奏するのが最高に楽しい(エキサイトする)曲です。
ちなみにこの演奏…マイクに向かってエネルギー全力でぶつけると、高音を吹く時だけ相当音量が出てしまうためレコーディングではちょっとした工夫が必要になりました。
あまり聴きながら想像してほしくはないのでくわしくは内緒ですが(笑)
そんなことも、コロナ禍より普段家でいろいろと工夫しながらレコーディングしてたおかげで、とっさに出来たので良かったとおもいます。
編成は1st(ソプラノF&C)森下 2nd(ソプラノF)小林 で演奏しています。
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「ハートふるCD」紹介その4 「魔笛」よりパパパの二重奏
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今回は「魔笛」より~パパパの二重唱


今回、モーツァルトのオペラ「魔笛」の中から2曲収録しており、どちらもとても有名なアリアです。
1曲目に収録した「パパパの二重唱」はオペラのほぼ終盤に近い場面で、鳥のような恰好をした「鳥刺し」のパパゲーノが、自分とそっくりな格好をした理想の女性パパゲーナと出会い、ふたりで歌うアリアです。
余談。魔笛を知らないほとんどの人にとっては、そもそも「鳥刺し」ってなに?鶏肉のさしみじゃないの?ということになるとおもわれますが…魔笛では『鳥を生け捕りにすることを生業とする者』ということになっています。鳥刺しというのは古来日本に職業としてあったそうで(だからこのオペラが日本に輸入されたときにその言葉が選ばれたのでしょう)そのあたりのことを調べていくとなかなか興味深いものでした。
パ、パ、パ…とお互いの名を呼びかけ合うところからはじまるのですが…それぞれの名前が「パパゲーノ」と「パパゲーナ」でほんとにたくさん何回も!「パ」を歌うことになります。
ところで「パ行」というのはとても音楽的な響きをもった発音であるなあというのは、オカリナをやってると感じるところです。
日本の言葉で「パ」がまんなかにある言葉はだいたいその前に「ッ」があります。はっぱ、とか、しっぱい、とか、ろっぽんぎとか…というのはいったん唇を閉じて息を貯めておかないと出せない発音であるからですね。
息を貯めてから発音する、というのがオカリナでは重要で(…とこのあたり演奏法に関わる少々まにあっくな話になりますが)そんなところから、パパパの二重唱は、めちゃめちゃオカリナ発音の特性に適った歌なのでは!とおもいます。
そうおもって聴いていただくと、オカリナの音がほんとにパ、パ、パ、ときこえるかもしれません。
愛しい人が呼んでくれるじぶんの名は、きっと甘美に響くものでしょう。…そんな音が出せたらなあ!ということで。
編成は1st(ソプラノG)森下 2nd(アルトC)小林 で演奏しています。
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「ハートふるCD」紹介その3 長崎の鐘
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つぎは「長崎の鐘」です。


「長崎の鐘」
この作品に出合ったのは数年前に「懐メロ」コンサートに歌のサポートで出演させていただいた時です。
その折に古関裕而作品をいくつか演奏しましたが、とくにこの曲が印象に残っていつか自分でも演奏したいなあと思っていたのでした。2020年、古関裕而がモデルとなったNHK朝ドラ「エール」で歌われ、記憶に新しい方もおられるかとおもいます。
この曲サックスでやりたいなあ、と楽譜を渡して、そこで一緒に吹きながらピアノアレンジが出来上がっていく過程を聞いていましたが、ちょっとやっぱりこの人は天才だ!…と思ったのはやはりイントロのセンスです。ちなみにほんとの長崎の「鐘」は教会に一つしかないようで、こんなふうなダイナミックに鳴り響くカリヨンの音ではありません。心の内で響き渡るイメージですね。
旋律はアルトCだけでも吹ける音域ですが、低いアルトFを入れたデュオになり、これが絶妙なアレンジになっています。お互いのバトン渡しによってひとつのフレーズをつくる箇所があり、こういうところは本当に吹いていて最高に楽しいところです。この曲も楽譜集「おうちでコンサートvol.1」にありますので、ぜひデュオのアレンジ楽しんでもらいたいです。
この曲は1st森下、2nd小林です。他の曲にもありますけれど、洋子さんのアルトFの音色は天下一品だなあ~といつも一緒に吹いていて、思います。
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「ハートふるCD」紹介その2 瀬戸の花嫁
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「瀬戸の花嫁」
こちらはCDつきの楽譜集「おうちでコンサート!オカリナデュオ・ソロ曲集 vol.1」に収録されています。
シンプルで美しい旋律、オカリナをはじめてまだ始めの頃の人にも吹きやすい、ということで、昔大島が生徒さん用にシンプルにアレンジしたものがあり、教室でよく使っていました。
さいしょの洋子さんとのデュオのコンサートツアーの最中に出来上がったのが、オリジナルのメロディラインの間奏を書き足したこのヴァージョンのアレンジです。(洋子さんとの初の音出しはなぜだか半分酔っぱらった状態で吹いたような記憶があります…)
特に件の間奏部分、ふたり寄り添いながら歌い上げるようなハモりのメロディは、吹いていてとっても気持ちが良いです。オカリナを吹く方には、ぜひいちど吹いてみていただきたいすてきなアレンジです。
そうそう、そこの「6連符がむつかしくて…」とよく言われますが。
「音符多い・黒い=難しい」というアレルギーを、まずは捨てましょう!音符を歌えるようになれば吹けます!
(早口言葉のなまむぎなまごめ…よりもずっと簡単ですよ)
我々の演奏耳にしながら、オカリナで「歌う」ってこういうこと、と感じてもらえると嬉しいです。
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「ハートふる♡オカリナデュオ」CDよりStand Alone
パッケージにライナーノーツが入っておりまして、洋子さんと忠則が1曲ずつ、それ以外は私が書きました。
なるべく音を楽しんでもらおうという考えで、いずれも敢えて文章はシンプルで短いものにしています。
(これはたんとの1stアルバムでもそのように心がけました)
余白の多いほうが、音から自由に感じるものがあるんではないかな…と思ってそのようにしておりますが
それなりに作品への個人的思い入れなどを語ってもいいかも?
ということで気が向いたらこのブログにつづろうと思います。
先入観なしに音を楽しみたい方は、ここから先は読まずCDを楽しみにしててくださいね!
(きいたあとでまた読んでもらえると嬉しいです)
まずは1曲目…(写真の下を読んでください)


「Stand Alone」
久石譲さんが歴史ドラマ「坂の上の雲」のテーマ曲として書かれた作品です。曲を知ったきっかけは歌の方からだったかと思いますが、何度かサクソフォンのソロで演奏したことがありました。
2016年に江波太郎さんが奈良に来られて一緒にコンサートにて共演させてもらうことになった折、このメロディは江波さんにピッタリなのでは?と思って大島にオカリナ・デュオへのアレンジ提案しました。この予想がどんぴしゃで、江波さんはほんっとーに素晴らしい演奏をしてくださいました。(youtubeのチャンネルをさがせばその時の演奏も聞くことが出来ます。この時は松本真昭さんがシンセサイザーで入ってくださりたいへんダイナミックなアレンジになりました)
今でも私がこのメロディを吹く時には江波さんの表現を踏襲しております(足元にも及びませんが…)。パクり、といえばそうなんですけれど、このフレーズにそれ以上に美しいと思える表現がないんですよね。
初演のときは江波さんをフィーチャーしたアレンジで、主旋律(メロディライン)の多くを江波さんパートに振っていました。「おうちでコンサート」の楽譜集に納めて世に出す折、どちらのパートも生かせるよう、振り直されました。CDでは私が1st(途中からソプラノCもちかえ)洋子さんが2ndパートです。
直弟子である洋子さんとの間に、江波さんの美しい音のイメージという共有が有るのは大きいなあと、思う事はけっこうあります。
つづきも(たぶん…)書いていきます。お楽しみに!
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